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尿酸値が高いときは何科?高尿酸血症の原因や受診・治療の目安を解説

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尿酸値が高いときは何科?高尿酸血症の原因や受診・治療の目安を解説

尿酸値が高いときは何科?高尿酸血症の原因や受診・治療の目安を解説

「健康診断で尿酸値が高いと言われたけれど、何科に行けばいい?」「足の痛みはないけれど、このまま様子を見て大丈夫?」と気になっている方もいるでしょう。血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態は高尿酸血症とされ、自覚症状がないまま続くこともあります。

健診で尿酸値の高さを指摘され、特に症状がない場合は、まず内科へ相談できます。関節に突然強い痛みや腫れが出ている場合は、内科や整形外科が受診先です。尿酸値だけを見るのではなく、腎機能や生活習慣、ほかの病気の有無も含めて状態をみることが大切です。

この記事では、尿酸値が高いときの受診科、高尿酸血症の基準や原因、高い状態が続くことで起こりうる問題、医療機関で行う検査と治療について解説します。健康診断の結果を見て受診すべきか迷っている方は、今後の対応を考える際の参考にしてください。

尿酸値が高いときは何科を受診する?

尿酸値の高さを指摘されたときの受診先は、症状の有無によって考え方が少し異なります。

まずは、状況ごとの受診先の目安を下の表で整理します。

こんなとき

主な受診先

健診で尿酸値が高いと指摘されたが、関節の症状はない

内科

関節に突然、強い痛みや腫れ・赤みが出ている

内科・整形外科

腎機能の低下や尿路結石などが見つかっている

状態に応じて腎臓内科・泌尿器科など

いずれの場合も、まずは内科で健診結果や症状を相談し、必要に応じて専門の診療科につないでもらう流れで問題ありません。

健診で指摘された場合は内科

健康診断や人間ドックで尿酸値が高いと指摘されたものの、関節痛などの症状がない場合は、まず内科へ相談できます。受診時には健診結果を持参すると、尿酸値のほか、クレアチニンやeGFRなどの腎機能、血圧、血糖、脂質なども含めて状態を確認しやすくなります。

高尿酸血症は生活習慣と関係することがある一方、腎機能や服用中の薬が影響しているケースもあります。そのため、「食べ過ぎや飲み過ぎが原因だろう」と決めつけず、ほかの検査結果もあわせて評価することが大切です。過去の健診結果があれば、尿酸値の推移を比べるために持参すると役立ちます。

関節の強い痛み・腫れがある場合は内科・整形外科

関節に突然強い痛みや腫れ、赤みが出ている場合は、内科や整形外科を受診しましょう。尿酸値が高い方では痛風発作の可能性がありますが、感染による関節炎など、痛風とは異なる病気でも似た症状が現れることがあります。

特に、発熱を伴う、腫れが強い、体重をかけられないほど痛むといった場合には、自己判断で様子を見続けないことが大切です。診察を受けて痛みの原因を調べたうえで、必要な治療につなげます。痛風発作の詳しい特徴については、後ほど解説します。

高尿酸血症とはどのような状態?

高尿酸血症は、血液中の尿酸が一定の基準を超えている状態です。尿酸は、体内にあるプリン体が分解される過程で生じ、腎臓や腸管などを通じて体外へ排泄されます。尿酸値が高くてもすぐに症状が出るとは限らないため、健康診断で初めて気づく方も少なくありません。まずは数値の基準と特徴を知っておきましょう。

7.0mg/dLを超える高尿酸血症

血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態は、男女ともに高尿酸血症と定義されます。検査結果では「UA」や「尿酸」と表記されることがあり、検査機関によって基準範囲の表示が異なる場合はありますが、高尿酸血症の定義は7.0mg/dL超です。

ただし、1回の検査で尿酸値が高かったからといって、その数値だけで治療方針まで決まるわけではありません。これまでの尿酸値の推移や痛風発作の有無、腎機能、尿路結石なども含めて対応を考えます。健診結果に再検査や受診の指示がある場合は、その内容に沿って医療機関へ相談してください。

自覚症状に乏しい高尿酸血症

尿酸値が高いだけの段階では、痛みやだるさなどの自覚症状がみられないことも少なくありません。そのため、健康診断で指摘されても「症状がないから大丈夫」と考え、そのままになってしまうことがあります。

血液中の尿酸濃度が高い状態が続くと、尿酸塩の結晶が関節などに沈着し、痛風発作につながることがあります。また、高尿酸血症は尿路結石や腎機能とも関係するため、症状がない時期から検査値や合併症の有無をみながら対応することが大切です。

尿酸値が高くなる主な原因

尿酸値は、体内で作られる尿酸の量と、腎臓や腸管などから体外へ排泄される量のバランスによって変化します。尿酸の産生が増えるタイプ(産生過剰型)や排泄が低下するタイプ(排泄低下型)、その両方が重なる場合などがあります。食事だけに原因を求めず、生活習慣や腎機能、服用している薬まで含めて考えることが大切です。

プリン体の多い食事・飲酒

プリン体は体内で分解されると尿酸になります。次のような食品に偏った食生活は、尿酸値が高くなる要因の一つです。

  • レバーなどの内臓類

  • 白子

  • 一部の魚の干物

  • えびやいわしなど一部の魚介類

ただし、尿酸は食事から摂取したプリン体だけをもとに作られるわけではないため、特定の食品だけが原因とは限りません。

飲酒も尿酸値に影響します。ビールなどプリン体を含むお酒だけではなく、アルコールそのものにも尿酸値を上げる方向の作用があります。そのため、「プリン体が少ないお酒ならいくら飲んでも問題ない」というわけではありません。果糖を多く含む甘い飲み物のとり過ぎも、尿酸値に影響することがあります。

肥満などの生活習慣

肥満や過食、運動不足などの生活習慣は、高尿酸血症と関係しています。また、高尿酸血症のある方では、高血圧や脂質異常症、糖代謝異常などの生活習慣病を併せ持つこともあるため、尿酸値だけではなく全身の状態をみることが大切です。

なお、尿酸値を下げようとして急に激しい運動を始めることが適しているとは限りません。減量や運動については、体重や持病、普段の運動量などに合わせて無理なく続けられる方法を考えます(具体的な進め方は後半の生活習慣の見直しで解説します)。

腎機能低下・薬剤の影響

尿酸は腎臓などを通じて体外へ排泄されるため、腎機能が低下すると尿酸を十分に排泄できず、血清尿酸値が高くなることがあります。そのため、尿酸値が高いときには、クレアチニンやeGFRなどから腎機能もあわせて評価します。

また、サイアザイド系やループ系の利尿薬など、一部の薬によって尿酸値が上昇する場合があります。ただし、尿酸値が高いからといって処方薬を自己判断で中止してはいけません。服用中の薬が影響している可能性が気になる場合は、お薬手帳などを持参して医師へ相談しましょう。

尿酸値が高い状態で起こりうる問題

高尿酸血症では、尿酸値が高いこと自体では症状を感じない場合でも、尿酸塩の結晶が体内に沈着することで問題が起こることがあります。代表的なものが痛風発作です。また、尿路結石を合併することがあり、腎機能との関連も指摘されています。尿酸値だけではなく、こうした問題が起きていないかもあわせてみていきます。

痛風発作

痛風発作は、関節内に沈着した尿酸塩の結晶によって急な炎症が起こり、強い痛みや腫れ、赤みなどが現れる状態です。足の親指の付け根に起こることがよく知られていますが、足首や足の甲、膝など別の関節に生じる場合もあります。

尿酸値が高い方すべてに痛風発作が起こるわけではありません。一方、高尿酸血症が長く続いて尿酸塩の沈着が進むと、関節周囲などに痛風結節が形成されることもあります。急な関節痛が出た場合は、尿酸値だけから痛風と決めつけず、ほかの関節炎との区別も含めて診察を受けてください。

尿路結石

高尿酸血症や痛風のある方では、尿路結石を合併することがあります。尿酸結石は、尿が酸性に傾くことや、尿中に排泄される尿酸が多いことなどによって形成されやすくなります。

結石が尿管に移動すると、背中や脇腹に突然強い痛みが出たり、血尿がみられたりする場合があります。ただし、尿路結石には尿酸結石以外にもさまざまな種類があり、尿酸値が高い方の腰や背中が痛いからといって、必ず尿酸結石とは限りません。強い痛みや発熱、尿が出にくいなどの症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

腎機能低下との関連

高尿酸血症と慢性腎臓病には関連があることが報告されています。一方で、尿酸値が高いことだけから将来の腎機能低下を予測できるわけではなく、高血圧や糖尿病など、ほかの要因も考える必要があります。

すでに腎機能の低下を指摘されている場合には、現在の腎機能や服用している薬などを踏まえ、尿酸値をどのように管理するか主治医と相談してください。

尿酸値が高いときに行う主な検査

尿酸値が高いときは、血清尿酸値だけではなく、腎機能や尿の状態、痛風発作や尿路結石の有無などを必要に応じて調べます。すべての方に同じ検査を行うわけではありません。健診結果、症状、既往歴、服用している薬などを踏まえ、原因や合併症を調べるために必要な検査を選びます。

血液検査による尿酸値・腎機能の評価

血液検査では、血清尿酸値に加えて、クレアチニンやeGFRなどから腎機能を評価します。尿酸値が以前から高い場合は、どの程度の高値がどのくらい続いているのかという経過も、今後の対応を考える材料になります。

また、高尿酸血症のある方では、高血圧や脂質異常症、糖代謝異常などを併せ持つことがあるため、必要に応じて血糖や脂質なども調べます。腎臓や生活習慣病の状態も含めてみることで、生活習慣の見直しや治療の必要性を判断しやすくなります。

尿検査による尿の状態の評価

尿検査では、尿たんぱくや潜血などを調べ、腎臓や尿路に問題がないかを確認します。必要に応じて、尿のpHや尿中に排泄される尿酸の量などを調べる場合もあります。

高尿酸血症では、尿酸の産生が増えているタイプや排泄が低下しているタイプなどがあり、尿の検査結果が治療方針を考える材料になることがあります。ただし、すべての方に詳しい尿酸排泄量の測定が必要なわけではなく、尿酸値や腎機能、これまでの病歴などを踏まえて、必要な検査を医師が判断します。

痛風・尿路結石が疑われる場合の検査

関節の腫れや強い痛みがある場合は、症状や診察所見をもとに痛風の可能性を評価します。診断がはっきりしない場合には、関節液を採取して尿酸塩結晶の有無を調べたり、画像検査を行ったりすることがあります。

尿路結石が疑われるときは、尿検査に加えて超音波検査やCTなどの画像検査を行う場合があります。尿酸値が高い方すべてに画像検査が必要になるわけではなく、痛みや血尿などの症状を踏まえて検査の必要性を判断します。検査設備や症状によっては、適切な医療機関へ紹介されることもあります。

高尿酸血症の治療と生活習慣の見直し

高尿酸血症の治療では、食事や飲酒、体重、運動などの生活習慣を見直すことが基本になります。一方、治療方針は尿酸値だけで一律に決まるものではありません。痛風発作の有無や尿路結石、腎機能なども踏まえ、状態によっては生活習慣の改善と並行して薬物療法を検討します。

食事・飲酒の見直し

食事では、プリン体を多く含む食品をすべて避けるのではなく、食べ過ぎを控え、栄養の偏りを減らすことが大切です。内臓類や白子、一部の魚の干物などを頻繁に大量に食べている場合は、量や回数を見直しましょう。甘い飲み物を日常的に多く飲んでいる方も、摂取量に注意が必要です。

飲酒習慣がある場合は、酒の種類だけではなくアルコール量そのものを見直します。また、尿路結石の予防では適切な水分摂取も大切ですが、心臓や腎臓の病気などで水分制限を受けている方は、自己判断で飲水量を増やさず医師の指示に従ってください。極端な食事制限ではなく、続けやすい方法を選ぶことがポイントです。

適正体重と運動習慣

肥満がある場合は、食生活と運動習慣を見直しながら適正体重に近づけることで、尿酸値の改善につながることがあります。ただし、短期間で大幅に体重を落とそうとするのではなく、無理なく続けられる方法を選びましょう。

運動は、ウォーキングなどの有酸素運動を日常生活に取り入れる方法があります。一方、激しい運動や強度の高い無酸素運動では一時的に尿酸値が上昇する場合があるため、体力に合った運動を続けることが大切です。持病がある方や運動習慣がない方は、運動の種類や量について医師と相談しながら進めてください。

薬物療法を検討する場合

薬物療法が必要かどうかは、尿酸値の程度だけではなく、痛風発作の有無や尿路結石、腎機能などを踏まえて判断します。生活習慣の見直しと並行して、状態によっては尿酸降下薬による治療を検討します。治療では、一般的に血清尿酸値6.0mg/dL以下を目安に管理を続けることが多いとされています。

尿酸値を下げる薬には、尿酸が作られるのを抑える薬や、尿酸の排泄を促す薬などがあります。どの薬が適しているかは、腎機能や尿路結石の有無、服用中の薬などによって異なります。

薬物療法を始めた後も定期的に血液検査などを行い、尿酸値や体の状態をみながら治療を続けます。薬を自己判断で中止したり量を変えたりせず、医師の指示に沿って服用することが大切です。

尿酸値が高いときに関するよくある質問

尿酸値が高いとき、何科を受診すればよいですか?

関節の症状がなく、健診で尿酸値の高さを指摘された場合は、まず内科へ相談できます。関節に突然の強い痛みや腫れがある場合は、内科や整形外科が受診先です。腎機能の低下や尿路結石などが見つかった場合には、状態に応じて腎臓内科や泌尿器科などにつながることもあります。

症状がなくても受診した方がよいですか?

尿酸値が高いだけの段階では自覚症状に乏しいことも少なくありませんが、高い状態が続くと痛風発作や尿路結石につながることがあり、腎機能とも関係します。そのため、症状がなくても健診結果をもとに一度相談しておくと安心です。結果票に再検査や受診の指示がある場合は、その内容に沿って受診しましょう。

尿酸値が高いと必ず薬が必要ですか?

必ずしも薬が必要になるわけではありません。多くはまず生活習慣の見直しが基本となります。一方、痛風発作の有無や尿路結石、腎機能などの状態によっては、生活習慣の改善と並行して尿酸降下薬による治療を検討します。薬が必要かどうかは、検査結果を踏まえて医師が判断します。

まとめ | 尿酸値が高いときは内科へ相談を

健康診断などで尿酸値が高いと指摘された場合、症状がなければまず内科へ相談できます。血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態は高尿酸血症とされ、自覚症状がないまま続くこともあります。一方、高尿酸血症は痛風発作や尿路結石と関係し、腎機能もあわせてみていくことが大切です。尿酸値は食事や飲酒、肥満などの生活習慣だけでなく、腎機能や服用中の薬などの影響を受ける場合もあります。

当院では、高尿酸血症や痛風についての診察・検査・治療に対応しています。健康診断で尿酸値の高さを指摘された方や、今後どのように生活習慣を見直せばよいか迷っている方は、お気軽にご相談ください。

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