HOME

>

コラム

>

大腸がんは何歳からなりやすい?注意すべき年齢や受けた方がいい人の特徴

HOME

>

漫画で解説!

>

大腸がんは何歳からなりやすい?注意すべき年齢や受けた方がいい人の特徴

大腸がんは何歳からなりやすい?注意すべき年齢や受けた方がいい人の特徴

大腸がんの患者数は高齢化に伴って増えていますが、年齢構成の影響を除いた年齢調整率では横ばい、あるいは減少傾向を示す時期もあります。ただし加齢により大腸がんのリスクは確実に高まるため、早期発見を意識した検査が重要になります。

この記事では、大腸がんが発症しやすい年代や注意が必要な人の特徴、検査を受ける目安についてわかりやすく解説します。

年齢や生活背景によって判断が分かれることもありますが、自分や家族が安心して行動を選べるよう、受診の参考になる情報をまとめています。

大腸がんは何歳から発症しやすい?

大腸がんは年齢が上がるにつれて発症のリスクが高まり、特に50代以降で顕著に増加します。40歳を過ぎると腺腫や大腸がんの発見が増えることが報告されており、日本では40歳からの便潜血検査が推奨されています。開始年齢については45歳や50歳からとする選択肢もあり、受診間隔も毎年だけでなく1〜2年に1回とされています。

こうした検診制度を活用することで、リスクが高まる年代を適切にカバーし、早期発見につながる可能性があります。年齢要因に加えて、家族歴や生活習慣、持病の有無も受診時期を判断する際の重要な指標になります。

40代から増加する大腸がんのリスク

40代になると、生活や仕事の負担が重なり、血便や便通の変化に気づきながらも受診が遅れやすくなります。この年代は腺腫や大腸がんの発見が増えることが報告されており、検診を始める時期としても重要と考えられています。

便潜血検査は自宅で取り組めるため続けやすく、陽性の際には速やかに大腸内視鏡を行うことで早期に病変を確認できる可能性が高まります。

また、飲酒や喫煙、肥満、食物繊維の不足といった要因が重なるとリスクが上昇するため、40代のうちから生活を整える意識が将来の安心につながります。

50代以降で急増する大腸がん患者数

50代に入ると大腸がんの発症は明らかに増え、60〜70代でピークを迎える傾向があります。長年の生活習慣に加え、加齢による細胞修復力の低下が重なることで、病気の進行が早くなることもあります。便潜血検査を毎年または隔年で受けておくと、異常を早めに拾いやすくなり、陽性の際には大腸内視鏡で原因を確認する流れが重要になります。

排便時の出血や持続する下痢・便秘、原因不明の貧血や体重減少といった症状がみられるときは、検診の結果を待たずに医療機関に相談することが勧められます。内視鏡を初めて受ける場合には、前処置や服薬調整について事前に確認しておくと安心です。

若年層でも注意が必要なケースとは

大腸がんは高齢者に多い病気とされていますが、50歳未満でも発症することがあります。特に親や兄弟姉妹といった身近な家族に大腸がんの既往がある人や、潰瘍性大腸炎・クローン病といった炎症性腸疾患を持つ人では、注意が必要になります。

長く続く血便や便通異常、原因のはっきりしない貧血などがみられる場合、若い世代であっても検査を検討する価値があります。

忙しさや年齢の若さから受診を先送りしやすい年代ですが、症状が反復・持続するようであれば早めに医師へ相談することが望ましいです。自己判断で様子を見続けるより、便潜血検査や大腸内視鏡といった適切な検査で確認しておくことが、安心につながります。

大腸がんになりやすい人の特徴

大腸がんは誰にでも起こり得ますが、生活習慣や遺伝的な背景、腸の持病などによってリスクの高さには違いがあります。特に家族に大腸がんの経験がある人や、不規則な生活を続けている人、炎症性腸疾患などを抱える人では注意が必要です。

これらの要因を知っておくことで、自分がどの程度リスクに近いのかを意識しやすくなり、検診の受け方を考える手がかりにもなります。

大腸がんになりやすい人の特徴を具体的に解説していきます。

家族に大腸がんの既往歴がある人

親や兄弟姉妹といった近い家族に大腸がんや進行性のポリープがある場合、一般の人より発症リスクが高いことが知られています。特に複数の家族に診断歴がある場合や、若い年齢でがんを発症している例がある場合は注意が必要です。国際的な推奨では「40歳から、あるいは家族の最年少発症年齢より10年前から大腸内視鏡を行い、5年ごとに繰り返す」という考え方があります。

ただしこれは米国の学会が示す目安であり、日本では一律の基準として採用されているわけではありません。実際の検査開始年齢や頻度は、家族の発症年齢や人数、本人の体調や既往歴を考慮し、医師と相談して決めるのが安心です。  

生活習慣の乱れがある人

喫煙や多量の飲酒、肥満、運動不足は、大腸がんのリスクを高める要因として多くの研究で報告されています。加えて、加工肉や赤身肉の過剰摂取、野菜や食物繊維の不足も腸の健康に影響を及ぼします。逆に、野菜・果物・海藻・豆類を多く取り入れ、魚や大豆製品を主菜に加えると腸内環境が整いやすくなります。

生活の改善は一度に大きく変える必要はなく、できることから始めることで続けやすくなります。例えば外食の際にサラダを追加する、飲酒の回数を減らすなど、小さな工夫の積み重ねが将来の健康につながります。  

持病や腸の病気を抱えている人

潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患が長期間続くと、大腸がんのリスクが高まることがあります。また、過去に腺腫性ポリープを指摘された人も注意が必要です。糖尿病については大腸がんのリスクを上げることが明確に示されています。一方で、脂質異常症と大腸がんの関係については研究によって結果が異なり、現時点でははっきりした結論は出ていません。

便秘や下痢、腹部の張りが長く続くなど、日常生活で気になる症状がある場合は受診を検討してください。定期的に通院している人は、体調や症状の変化を医師に伝えることで、適切な検査のタイミングを判断しやすくなります。  

大腸がんを予防するための生活習慣

日常生活の工夫によって、大腸がんのリスクを下げられる可能性があると考えられています。特別な方法ではなく、食事・運動・嗜好習慣の見直しといった身近な取り組みが土台になります。

大腸がんを予防するための生活習慣のポイントとして、以下があげられます。  

  •   食生活の見直しでリスクを下げる

  •   運動習慣を取り入れる重要性

  •   禁煙・節酒で健康リスクを減らす

これらはいずれも大きな負担を伴うものではなく、取り入れやすい工夫から始めることで継続しやすくなります。

それぞれの生活習慣について具体的に解説していきます。

食生活の見直しでリスクを下げる

食事内容は大腸がんのリスクに大きく関わります。特に加工肉や赤身肉の摂りすぎはリスク上昇と関連しており、世界保健機関の国際がん研究機関(IARC)は加工肉を「発がん性がある(グループ1)」と位置づけています。一方で、野菜や果物、豆類、海藻、全粒穀物などに含まれる食物繊維は腸内環境を整え、発がんリスクを下げる方向に働くことが示されています。

さらに乳製品やカルシウムも予防効果の可能性が報告されています。外食が多い人でも、副菜を加える、赤身肉を魚や大豆製品に置き換えるといった工夫で改善できます。無理に特別な食材に頼るより、日常的な食卓で続けられる工夫が大切です。  

運動習慣を取り入れる重要性

定期的な身体活動は、大腸がんの予防に効果があると評価されています。中等度の運動(早歩きや自転車など)を週150〜300分、あるいは強度の高い運動を週75〜150分行うことがWHOの推奨です。日常生活に取り入れる方法として、エスカレーターではなく階段を使う、通勤を一駅歩くなどの小さな工夫があります。運動は腸の動きを活発にし、体重や血糖のコントロールにも役立ちます。

さらにストレス軽減や睡眠の質の改善といった副次的な効果も期待できます。苦手な人は軽い活動から始め、徐々に増やしていくと継続しやすくなります。  

禁煙・節酒で健康リスクを減らす

喫煙は大腸がんを含む多くのがんのリスクを高めることが明らかになっており、禁煙はいつ始めても効果が期待できます。また飲酒も量が増えるほど大腸がんの危険度を押し上げるとされており、特に1日当たりの摂取量が多い人は注意が必要です。飲む場合は量を控え、週に数日は休肝日を設けることで負担を軽減できます。

禁煙や節酒は単に大腸がんの予防になるだけでなく、心血管疾患など他の生活習慣病の予防にもつながります。自分だけで難しいときは、禁煙外来や節酒の相談窓口を利用すると実行しやすくなります。  

大腸カメラ検査は何歳から受けるべき?

大腸がんの検診では、便潜血検査が基本となりますが、必要に応じて大腸内視鏡を受けることも重要です。

検査を始める年齢や間隔は一律ではなく、家族歴や症状の有無によっても変わってきます。

大腸カメラ検査を受ける一般的な目安は次のとおりです。

  •   40歳以降に推奨される検査の目安

  •   症状がある場合は年齢を問わず検査が必要

  •   健診とあわせて受けるメリット

これらはあくまで目安であり、個人の状況に応じて柔軟に調整することが望ましいです。

それぞれのケースについて順番に詳しく解説します。

40歳以降に推奨される検査の目安

日本の大腸がん検診では、40歳から便潜血検査を受けることが基本とされています。ガイドラインでは開始年齢を40歳としつつ、45歳や50歳から開始する選択肢も許容されています。受診間隔は1年に1回が一般的ですが、1〜2年ごとの実施も可能で、採便方法も1回法と2回法の両方が認められています。大腸内視鏡をすべての人に一次検診として行うことは推奨されていませんが、陽性のときや高リスクの人にとっては欠かせない検査です。

年齢の目安を知っておくとともに、自分の生活習慣や家族歴を踏まえて、適切な検査方法を医師と相談することが大切になります。  

症状がある場合は年齢を問わず検査が必要

便に血が混じる、黒っぽい便が続く、便が細くなる、長引く下痢や便秘、原因のわからない貧血や体重減少がみられる場合は、年齢にかかわらず検査が必要になります。こうした症状があるときは便潜血検査の結果を待たずに受診した方がよく、必要に応じて大腸内視鏡を行うことで安心につながります。

特に「痔だと思って放置したら進行がんだった」というケースもあるため、自己判断で様子を見続けるのは危険です。症状が軽くても繰り返すときは受診を検討し、経過をメモして医師に伝えると診察がスムーズになります。  

健診とあわせて受けるメリット

定期健診や人間ドックと同じタイミングで大腸がん検診を受けると、受診の抜け漏れを防ぎやすくなります。自治体の制度を活用すれば自己負担を抑えられる場合が多く、職場健診や人間ドックと組み合わせると継続しやすい仕組みを作ることができます。

毎年の結果を比較することで体の変化を把握しやすくなり、異常が出た場合の精密検査への移行もスムーズになります。自分の生活習慣や既往歴に合わせて健診と検査を一体化させることで、より現実的に早期発見の可能性を高められます。  

まとめ

大腸がんは年齢とともにリスクが高まり、特に50代以降で増加します。患者数は高齢化により増えていますが、年齢調整率では横ばい〜減少傾向を示す時期もあります。  

検診は40歳からの便潜血検査が基本で、1〜2年ごとの実施が推奨されています。家族歴や糖尿病、炎症性腸疾患がある人はリスクが高く、医師と相談しながら検査の時期や方法を決めることが大切です。  

生活習慣の改善も予防に役立ちます。禁煙や節酒、加工肉を減らして野菜や食物繊維を増やす工夫、適度な運動の継続が健康を守る手助けになります。  

大腸がんは早期発見で治療の選択肢が広がります。定期的な検診と日常の心がけを組み合わせ、将来に向けて安心できる習慣を築いていきましょう。

一覧へ戻る

診療時間

⁨⁩木曜・日曜休診

/ 土曜日は17:00まで

診療時間の表。営業時間は9:00-18:00。ただし土曜日は17時まで。13:30-14:30は検査のお時間です。木曜と日曜は休診。なお、ご予約がない方の受付は診療終了時間の30分前までとなります。

アクセス

Google Map

松戸常盤平 おなかと胃・大腸カメラと内科のクリニック

〒270-2261 千葉県松戸市常盤平1−8

新京成線「常盤平駅」徒歩4分 / 松戸新京成バス馬12「千葉西病院」もしくは「常盤平駅北口」から徒歩4分 / 駐輪場あり / 「おっ母さん」「クリエイト」との共同駐車場84台分あり