皆様は花粉症でお困りではないでしょうか。院長である私も花粉症にかなり悩まれています。この時期に多いお問い合わせとしては「あの、ここは内科ですが、花粉症の薬はいただけるのでしょうか?」と聞かれます。もちろん診察しております。ここでは、簡単に花粉症についてご説明させていただきます。花粉症は、春にかけて、早いと2月ごろからスギやヒノキの、また9月には稲科の植物であるブタクサなどの花粉が原因となり、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こす疾患です。北海道では、白樺が花粉症の原因になることがあります。日本では国民の約4割が花粉症を発症しているとされ、毎年多くの方がその症状に悩まされています。 花粉症とは免疫が関係している病気です。本来、私たちの体は、細菌やウイルスなどから体を守ために、異物が入ってきて粘膜に付着すると「敵」と認定し、反応します。花粉症も同様で、特定の植物が体に入ってきて、敵と体に認定されてしまったことで、IgE抗体という物質が賛成されます。これがアレルギーを引き起こして、くしゃみ鼻水・鼻づまり目のかゆみ・充血などの花粉症の症状を引き起こす原因になります。花粉症は単なる「鼻の病気」と思われがちですが、喘息の悪化要因となることがあるため、呼吸器の疾患とも深く関係しています。実は、喘息にもこのIgEが関係していることがわかっています。そのため、耳鼻科だけでなく内科でも診察・治療が可能です。抗アレルギー薬点眼薬点鼻薬を使用した症状のコントロールと、喘息を合併している場合には吸入薬を併用して喘息などの咳の症状をコントロールします。 当院では、花粉症と喘息を同時に診察・治療することが可能です。症状がひどくなる前に、早めにご相談ください。