胆嚢ポリープ（たんのうポリープ）

胆嚢ポリープの正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、胆汁の成分異常や慢性炎症が関係していると考えられています。リスク要因としては、肥満や高脂肪食、年齢の上昇、そして遺伝的な要素が挙げられます。また、40歳以上の方は胆嚢ポリープが見つかりやすいとされています。

多くの胆嚢ポリープは無症状であり、偶然に発見されることがほとんどです。しかし、まれに胆嚢の痛みや消化不良などの症状を引き起こすこともあります。特に、ポリープのサイズが大きくなると、悪性の胆嚢がんのリスクが増加する可能性があるため注意が必要です。

胆嚢ポリープが見つかった場合、定期的な腹部超音波検査を行い、ポリープのサイズや形状の変化を確認することが推奨されます。小さなポリープは通常経過観察で済みますが、10mm以上の大きさになる場合は、より詳しい検査や治療が必要になることもあります。胆嚢ポリープは一度発見されたら、少なくとも年に一度のフォローアップをすることが望ましいです。

もし過去の健康診断や検査で胆嚢ポリープを指摘されたにもかかわらず、その後のフォローアップをしていない方は、再度腹部超音波検査を受けることを強くお勧めします。ポリープが大きくなっている場合、早期に対処することでリスクを最小限に抑えることができます。