HOME

>

コラム

>

腹痛や下痢が続く原因は?考えられる病気や受診の目安を解説

HOME

>

漫画で解説!

>

腹痛や下痢が続く原因は?考えられる病気や受診の目安を解説

腹痛や下痢が続く原因は?考えられる病気や受診の目安を解説

腹痛や下痢が何日も続くと、食あたりや胃腸炎なのか、それとも別の病気が隠れているのか不安になる方は多いです。仕事や外出に支障が出やすく、市販薬で様子を見てよいのか、病院へ行くべきか迷うこともあるでしょう。

腹痛や下痢は、感染性胃腸炎のような一時的な不調でも起こりますが、過敏性腸症候群や炎症性腸疾患、大腸の病気などが背景にあることもあります。症状の続く期間や便の性状、発熱や血便の有無によって、受診の必要性は変わります。

この記事では、腹痛や下痢が続くときに考えられる原因や病気、受診を急いだほうがよい症状、医療機関で行う検査の流れをわかりやすくまとめました。腹部症状が続いていて心配な方は、ぜひ参考にしてください。

腹痛や下痢が続くときの受診の目安

腹痛や下痢はよくある不調として様子を見てしまいやすい症状ですが、続く期間や便の状態によっては早めの受診が必要になります。特に、発熱、血便、脱水の症状がある場合は注意が必要です。まずは、どのような症状で受診を考えたほうがよいのかを知っておくと、判断しやすくなります。

早めの受診を考えたい症状

腹痛や下痢が数日続いている、いったん落ち着いても何度も繰り返す、以前より便の回数が増えて生活に支障が出ている場合は、早めの受診をおすすめします。特に1〜2週間ほど症状が続くときは、単なる一時的な胃腸の不調だけでなく、過敏性腸症候群や薬の影響、腸の炎症なども視野に入ります。

朝だけ症状が出るのか、食後に悪化しやすいのか、緊張する場面で強くなるのかによっても、考えられる原因は変わります。強い痛みがなくても症状が長引いているなら受診を考える目安になります。市販薬で様子を見るだけでは原因がわからないこともあるため、長引く場合は医療機関で相談したほうがよいでしょう。

当日中の受診を考えたい症状

当日中の受診を考えたいのは、発熱を伴う下痢、便に血が混じる、腹痛がだんだん強くなる、水分を取っても追いつかないほど下痢が多い、といった場合です。脱水が進むと、口の渇き、尿の回数が減る、ふらつく、体がだるいなどの症状が出やすくなります。

また、最近抗菌薬を飲んだあとに下痢が続いているときも注意が必要です。薬の副作用だけでなく、腸内細菌のバランスが崩れて起こる感染症が関係していることもあります。血便や発熱がある場合は、自己判断で下痢止めを使う前に受診したほうが安全です。

救急受診を考える症状

我慢できないほどの強い腹痛が続く、意識がぼんやりする、ぐったりして立てない、水分も受けつけず吐いてしまう、黒い便や大量の血便が出るといった場合は、救急受診を考える必要があります。腸の強い炎症や出血、重い脱水などが隠れていることがあるためです。

高齢の方、持病がある方、体力が落ちている方では、下痢が続くだけでも短時間で状態が悪くなることがあります。腹痛の程度が急に強くなったり、顔色が悪くなったりしたときは、朝まで様子を見る判断が危険になることもあります。判断に迷う場合は、早めに医療機関へ相談してください。

腹痛や下痢が続くときに多い原因

腹痛や下痢が続く背景には、感染、ストレス、食事、薬の影響など、いくつかの方向性があります。原因が違えば必要な対処も変わるため、症状のきっかけや続き方を振り返ることが大切です。よくみられる原因を知っておくと、受診時にも症状を伝えやすくなります。

感染による腸の炎症

急に始まった腹痛や下痢では、まず感染性胃腸炎が考えられます。ウイルスや細菌によって腸に炎症が起こるため、水のような便が続いたり、腹痛、吐き気、発熱を伴ったりすることがあります。家族や職場で同じような症状の人がいる場合や、外食のあとに症状が出た場合も、感染が疑われます。

多くは自然に改善に向かうことが多いですが、症状が長引く、発熱が強い、血便があるといった場合は別の感染症や重症化も考える必要があります。下痢だけでなく吐き気や食欲低下も重なると水分不足になりやすいため、症状の強さだけでなく食事や水分が取れているかも大事な判断材料になります。

ストレスや腸の動きの乱れ

検査では大きな異常が見つからないのに、腹痛と下痢を繰り返す場合は、腸の動きや知覚の過敏さが関係していることがあります。代表的なのが過敏性腸症候群です。通勤前や緊張する場面で急におなかが痛くなる、排便すると少し楽になる、といった症状は少なくありません。

こうした症状は周囲に理解されにくく、我慢を重ねて受診が遅れることもあります。生活リズムの乱れや睡眠不足、食事の偏りが重なると症状が続きやすくなるため、気のせいと片づけず、治療につながる不調として考えることが大切です。

食事や体質の影響

脂っこい食事、アルコール、香辛料、冷たい飲み物、カフェインなどがきっかけで、腹痛や下痢が続くことがあります。乳製品でおなかがゆるくなりやすい方では、乳糖の分解がうまくできず、下痢や腹部膨満感が出ることもあります。特定の食品のあとに症状が悪化するなら、食事との関係を振り返ることが役立ちます。

ただし、食事がきっかけに見えても、それだけで片づけないほうがよい場合があります。以前は平気だった食品で急に症状が出るようになった、体重が落ちてきた、血便があるといったときは、腸の病気が隠れている可能性もあります。食事内容の見直しは大切ですが、症状が長引くときは原因を確認することが優先です。

薬剤の影響

飲んでいる薬が原因で、下痢や腹痛が起こることもあります。よく知られているのは抗菌薬ですが、そのほかにも便秘薬、胃薬の一部、糖尿病の治療薬などで症状が出ることがあります。市販薬やサプリメントも含めて、飲み始めた時期と症状の始まりが重なるなら、その情報はとても重要です。

特に抗菌薬のあとに下痢が続く場合は、単なる副作用ではなく、腸内細菌のバランスが崩れて感染症が起こっているケースもあります。気になる症状が続くときは、自己判断で薬をやめたり別の薬を重ねたりせず、医療機関で相談することが大切です。

腹痛や下痢が続くときに考えられる病気

原因の背景には、自然に軽快することの多い病気もあれば、治療や継続した通院が必要な病気もあります。症状だけで完全に見分けるのは難しいため、病名を決めつけないことが大切です。長引く腹痛や下痢で考えられる代表的な病気を知っておくと、受診の必要性を考えやすくなります。

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎は、腹痛や下痢の原因としてもっとも身近な病気のひとつです。ウイルス性なら数日から1週間ほどで改善に向かうことが多い一方、細菌性では発熱や血便を伴うこともあります。食事が取れない、症状が強い、周囲に同じ症状の人が多いといった情報は診断の参考になります。

注意したいのは、最初は感染性胃腸炎のように見えても、症状が長引くと別の病気が隠れている可能性が出てくることです。特に下痢が何週間も続く場合は、単なる食あたりでは説明しきれないこともあります。感染以外の原因も含めて見極めるため、症状の経過は受診時に具体的に伝えましょう。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、腹痛と便通異常を繰り返す病気です。下痢が中心の方もいれば、便秘と下痢を繰り返す方もいます。特徴のひとつは、排便すると痛みがやわらぐことがある点です。命に関わる病気でないことが多いものの、仕事や通学、外出に大きな影響を与えます。

一方で、血便、発熱、体重減少、夜間の下痢などがある場合は、過敏性腸症候群だけで説明できない可能性があります。症状が似ていても自己判断だけで片づけず、一度消化器内科で相談しておくと安心です。

潰瘍性大腸炎とクローン病

潰瘍性大腸炎とクローン病は、腸に慢性的な炎症が起こる病気です。腹痛や下痢が長引くだけでなく、血便、発熱、体重減少を伴うことがあります。若い世代でも発症するため、年齢だけで除外はできません。症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら続くこともあります。

こうした病気は、早めに診断して治療を始めることで、炎症をコントロールしやすくなり、日常生活への影響を抑えることにつながります。逆に、我慢を重ねて受診が遅れると、症状が強くなったり体重が落ちたりして負担が大きくなることがあります。下痢が長く続き、血便や発熱を伴うなら、早めの受診が大切です。

薬剤性下痢

薬の影響で下痢が起こることは珍しくありません。特に抗菌薬の使用後は、腸内環境の変化によって下痢が続くことがあり、腹痛や発熱、血便を伴う場合もあります。単なる副作用と思っていても、感染症が関係していることがあるため、軽く見ないほうがよいでしょう。

受診時には、いつからどの薬を飲み始めたか、症状が出たのはその前か後かを伝えることが重要です。処方薬だけでなく、市販薬や健康食品も判断材料になります。薬を飲み続けるべきか、中止や変更が必要かは自己判断せず、医師と相談しながら決めることが大切です。

大腸がん

大腸がんは、早い段階では症状がはっきりしないこともありますが、進行すると下痢や便秘などの便通異常、血便、腹痛、体重減少、貧血などがみられることがあります。特に以前と比べて便通の様子が変わった、便が細くなった、血が混じるといった変化は見過ごさないようにしたいところです。

すべての下痢が大腸がんにつながるわけではありません。ただ、症状が長引く、年齢が上がってきた、家族に大腸の病気がある、便潜血で異常を指摘されたことがある場合は、大腸カメラを含めた評価が役立ちます。不安を抱えたまま先延ばしにするより、必要な検査で確認したほうが落ち着いて対応しやすくなります。

腹痛や下痢が続くときに行う検査

腹痛や下痢の原因はひとつではないため、症状の経過や便の状態、全身の変化を手がかりにしながら検査を組み合わせます。いきなり大きな検査をするとは限らず、必要なものを見極めながら進めるのが一般的です。何を調べるための検査なのかを知っておくと、受診への不安もやわらぎます。

問診と診察

問診では、いつから症状が始まったか、1日に何回くらい便が出るか、水のような便か、血が混じるか、発熱や吐き気はあるかなどを確認します。旅行、外食、家族内での流行、最近飲んだ薬、持病の有無も大事な情報です。こうした内容によって、感染なのか、慢性的な腸の病気なのか、薬の影響なのかの見当がつきやすくなります。

診察では、おなかを押して痛む場所、張り具合、腸の動きなどをみます。症状が強いときほど検査に意識が向きがちですが、問診と診察は診断の土台です。話しにくい内容でも、便の色や回数、失敗の有無まで伝えたほうが、余計な遠回りを減らしやすくなります。

血液検査と便検査

血液検査では、炎症の程度、脱水の有無、貧血の有無などをみます。発熱や血便があるとき、体重が落ちているとき、炎症性腸疾患が疑われるときなどに役立ちます。見た目の症状だけではわからない体の変化を確認できるため、状態の重さを判断する材料になります。

便検査では、感染を疑うときに原因菌やウイルスの有無を調べたり、便潜血を確認したりします。毎回すべての検査が必要になるわけではありませんが、便の性状や経過に合わせて選ぶことで、原因に近づきやすくなります。症状が続くときは、必要な検査で裏づけを取りながら進めることが大切です。

腹部エコー

腹部エコーは、おなかの中の臓器の状態を体の外から確認する検査です。放射線を使わずに行えるため体への負担が比較的少なく、腹痛の原因を探る場面で補助的に役立ちます。下痢そのものの原因を直接診断する中心的な検査ではありませんが、胆のうや肝臓、膵臓、腎臓などの状態をみることで、ほかの病気が隠れていないかを確認する材料になります。

腹痛が強い場所や症状の出方によっては、胃や大腸だけでは説明しきれないこともあります。そのため、必要に応じて腹部エコーを組み合わせることで、診断の幅が広がります。絶食が必要になることもあるため、受診前の案内があれば確認しておくとスムーズです。

大腸カメラ

大腸カメラは、大腸の粘膜を直接観察できる検査です。血便がある、原因不明の下痢が続く、腹痛や体重減少を伴う、炎症性腸疾患や大腸がんが疑われるときに検討されます。表面の炎症や潰瘍、ポリープ、がんなどを直接確認できるため、下痢が長引くときの重要な検査になることがあります。

検査と聞くと不安に感じる方も多いですが、必要性が高い場合には早めに受けたほうが、原因がはっきりしやすくなります。症状が続いているのに検査を先延ばしにすると、必要な治療の開始が遅れることがあります。便通異常が長く続くときは、検査について一度相談してみることが大切です。

腹痛や下痢が続くときに受診前に伝えたいこと

受診時に症状をうまく伝えられると、診察や検査がスムーズに進みやすくなります。強い痛みや不安があると、肝心なことを忘れてしまうのは珍しくありません。受診前に確認しておきたい内容を押さえておくと、医師にも状況が伝わりやすくなり、必要な検査や治療につながりやすくなります。

症状が始まった時期

腹痛や下痢がいつ始まったのかは、診断の出発点になります。昨日からなのか、1週間前からなのか、1か月以上続いているのかで、考えられる病気は変わります。いったん良くなってまた悪くなったのか、毎日続いているのかも重要です。

正確な日付まで言えなくても、外食の翌日、旅行から帰ったあと、薬を飲み始めたころなど、思い当たるきっかけと一緒に伝えると役立ちます。症状の長さは受診の必要性にも関わるため、曖昧でも構わないので経過をできるだけ具体的に伝えることが大切です。

便の回数と性状

1日に何回くらい便が出るか、軟らかいのか水のようなのか、便秘と下痢を繰り返すのかは大切な情報です。泥状便なのか、水様便なのかでも受け取る印象は変わります。見た目の話はしづらく感じるかもしれませんが、原因を考えるうえでとても重要です。

可能であれば、いつもより回数が増えたのか、夜中にもトイレに行くのか、排便すると痛みが軽くなるのかも伝えてください。便の状態を言葉にして伝えることで、感染が疑われるのか、慢性的な腸の病気の可能性があるのか、診察の方向が定まりやすくなります。

発熱や血便の有無

発熱、血便、体重減少は、単なるおなかの不調だけでは説明しにくいサインです。便に赤い血が混じるのか、黒っぽい便なのか、粘液が混じるのかでも意味合いが変わります。熱が続く場合は、感染や炎症の強さを考える材料になります。

少量だから大丈夫と思っていても、血便は重要な症状です。恥ずかしさから言わずに済ませてしまう方もいますが、それでは必要な検査の判断が遅れます。見たままをそのまま伝えるだけで十分なので、遠慮せず共有することが大切です。

食事内容と服用中の薬

症状が出る前に食べたもの、普段からおなかを下しやすい食品、飲酒の有無、乳製品との関係などは、原因を考える材料になります。特定の食事のあとに毎回悪化するなら、食事との関連が疑いやすくなります。

あわせて、処方薬、市販薬、整腸剤、便秘薬、サプリメントなども伝えてください。薬の影響は見落とされやすい一方で、原因としては珍しくありません。お薬手帳があれば持参し、なくても飲んでいる薬の名前や開始時期がわかると診察が進めやすくなります。

まとめ | 腹痛や下痢が続くときは早めの受診が安心

腹痛や下痢が続くときは、食あたりや一時的な胃腸炎だけでなく、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、薬の影響による下痢、大腸の病気など、さまざまな背景が考えられます。

特に、血便、発熱、体重減少、強い腹痛、脱水のサインがある場合は、早めの受診が大切です。症状が軽く見えても、長引いていること自体が受診の目安になることがあります。

診察では、症状が始まった時期、便の回数や状態、服用中の薬などの情報が役立ちます。腹痛や下痢が続いて不安があるときは、我慢を重ねるより、消化器内科で原因を確認するほうが安心です。ぜひ当院へご相談ください。

一覧へ戻る

診療時間

⁨⁩木曜・日曜休診

/ 土曜日は17:00まで

診療時間の表。営業時間は9:00-18:00。ただし土曜日は17時まで。13:30-14:30は検査のお時間です。木曜と日曜は休診。なお、ご予約がない方の受付は診療終了時間の30分前までとなります。

アクセス

Google Map

松戸常盤平 おなかと胃・大腸カメラと内科のクリニック

〒270-2261 千葉県松戸市常盤平1−8

新京成線「常盤平駅」徒歩4分 / 松戸新京成バス馬12「千葉西病院」もしくは「常盤平駅北口」から徒歩4分 / 駐輪場あり / 「おっ母さん」「クリエイト」との共同駐車場84台分あり